ハーメルンの笛吹き男

怖い話。

 

ドイツ・ハーメルンに「ネズミ捕り」を名乗る男がやって来て、

 

報酬と引き換えに街からネズミを駆除することを持ち掛けた。

 

鼠に悩む町の人は、この男に約束をして鼠退治を依頼。

 

男が不思議な音色の笛を吹くと、町中のネズミは男についていった。

 

笛でおびきだすと、川へ導いた。

 

ネズミは川で一匹残らず溺れ死んでしまった。

 

町の人々は大喜びした。

 

が、成功したにもかかわらずハーメルンの人々は約束を破り、

 

男に報酬を払わなかった。

 

悪賢い町の人間に怒った男は「いまに見ていろ。

 

このお返しに、お前達の一番大切な物を奪ってやる。」

 

と呪いの言葉を吐いたが、町の人々は全く信じず、せせら笑っていた。

 

ある日、男は戻って来て、町の人々が教会へ行っている間に、

 

再び不思議な笛を吹いて町中の子供達をどこへともなく連れ去ってしまった。

 

足が不自由で遅れた子と盲目者(聴覚障害者)の2人の子供だけが

 

残された・・・。

ハーメルンのマルクト教会のステンドグラス。以下のように記されている。1284年、聖ヨハネとパウロの記念日である6月の26日色とりどりの衣装で着飾った笛吹き男に130人のハーメルン生まれの子供らが誘い出され、コッペンの近くの処刑の場所でいなくなった